体罰防止の教職員研修(2015年1月)




先日、北海道内の私立高校教員研修にて体罰防止のアンガーマネジメントをお話させて頂きました。

 

回収させて頂くことができましたアンケート40名分のうち、アンガーマネジメントをご存知の方は6名(15%)でした。

 

残りの85%は初めてアンガーマネジメントを知ったということになります。

 

昨年(H26年)12月に北海道では教職員対象に体罰調査票が配布されたのですが、その中でアンガーマネジメントについて記載がございました。

 

私としましてはようやく…というところです。

 

ちなみに十勝で研修をさせて頂くと、最近は2割強の方がアンガーマネジメントを知っているという回答を頂くことができるようになってきました。


ほぼゼロからのスタートでしたので、それを考えますと、少しずつ認知度が上がってきていることは喜ばしいことでもあります。


 

研修に参加されました先生方からお寄せ頂きました御感想を御紹介させて頂きますね。

(個人的な部分・特定されてしまう部分につきましては、省略させて頂いておりますので、御了承下さいませ)

なお、御質問に関しましては、→のあとで、コメントをさせて頂きました。

 

*怒りが生まれるまでの仕組みが理解できたので、その裏にある感情を知るようにしていきたい。アンガーマネジメントというトレーニングプログラムが存在することを知ることが出来、有意義な講演だった。行動の習慣化21日。機会があれば、再度話を聴いてみたい。

 

*最近…イライラすることがあります。少し余裕がないときにその傾向があるので、余裕がないときこそ、自分の内面の感情に目を向けていこうと思いました。是非、生徒に対してもアンガーログなど実施してみたいと思いました。非常にためになる講義をありがとうございます。

 

*生徒への指導の他にも家庭や社会での活動の中で活かしていきたいと思います。日常生活でも活用できないと生徒に対してもゆとりがなくなると思う。勉強になりました。また機会がありましたら、再度勉強したいと思います。

※教員免許の更新講習などではおこなっていないのでしょうか→おそらく、今後取り入れられるものと期待しております。

 

*気分で触れる弱さに気づく。教員間(チーム)での基準を明確にする(すりあわせる)。個人の心の持ち方としてよく理解できましたが、組織としてルールを守る意味での基準の大切さにも改めて気づかされました。ミスや自分の中の「あり得ない」が起きたときの心の持ち方のトレーニングを継続していきたいと思いました。ありがとうございました。

 

*怒りを言動で表す事がないので、ストレスとして溜まってしまうので、今後ストレスのコントロールとして活かしたい。スケールテクニック、マントラ、アサーティブコミュニケーション…など取り組みたい。客観的に自分を見つめる機会となりました。ありがとうございました。

 

*生徒を指導する場合、今後も冷静に対処していきたいと思います。生徒に対するばかりでなく、保護者や職場の中でも同様に考えています。

※忘れられない怒りの中には怒ったことに対する反省があって忘れられない場合もあり、必ずしも溜まった事による場合ばかりではないと思います。→確かにそれもあると思います。一ついえるのは、怒りの裏には本当の気持ちや「未解決」の問題があったりします。それを振り返られると、もしかしたら忘れられないというものから、気にならないという程度にレベルが下がっていくかもしれませんね。

 

*考えさせられることが多かったので、文献等でもう少し勉強します。6秒は実践できそうです。お忙しい中、また寒い中、ありがとうございました。

 

*日頃から心がける。貴重な話、ありがとうございます。

 

*怒りの表現は親や周りのコピーという点に非常に興味を持った。子どもの前では本当に気をつけようと思った。分析も対処も非常に理論的だということがわかった。特に怒りの裏にある本当の気持ち、して欲しかったことに気づくことが重要だということがわかった。

※もう少し具体的な例があればと思う。例えば、こういう相手に対してこんな風に怒った。これに対しての対処法はこうであるというような感じで。→ありがとうございます。今回はどうしても短い時間でしたので、アンガーログの一例しかお伝えできませんでした。答えは一つではないことや、怒りのスイッチは人それぞれだったりもしますので、アンガーマネジメントのテクニックの中で取り入れられることを組み合わせて反射せずに対処したり、怒りの原因になる「べき」を振り返ったりする中でコントロールを試されて頂けましたらと思います。

 

*グループでのすりあわせの大切さ(として、アンガーマネジメントを今後活かしていきたい)。


*生徒に対して怒ると叱るを区別して指導していこうと思います。お忙しい中、どうもありがとうございました。

 

*時間の管理に対して許せる範囲を拡げようと思う。相手を怒らせない言葉を選び話していくようにしたい。

 

*自分の感情を上手にコントロールする。仕事面、私面でも活用していきたいと思います。イライラを断ち切るために、行動を伴う何かをする。取り入れてみようと思います。生徒に対しては比較的アンガーコントロールはできていると思います。自分の子どもや家族に対しては冷静さを失って感情的になることも多いので、アンガーコントロールを心がけたいと思います。ありがとうございました。


*6秒間の間を大切にしていきたい。怒りの記録にも書いた怒ることに対しての本当の気持ちを大切にしていきたい。不安の解消はもちろん、器を大きくしていくことも必要。

 

*授業の中での生徒指導。生徒と教師はこうあるべきと考えることが多い。生徒の全てがそう考えているとは限らないと認識すること。生徒が何故そういう行動(言動)をしたかを考えるようにする。車を運転しているときがイラッとすることが多い。そんなに急いでどこに行く?と自分に言い聞かせているが、なかなか上手くいかない。

*まず怒りの記録をつけてよく考えてみることにします。今までは数を数えて対処していました。(中学生の頃にNHKのアナウンサーの奥さんが教えてくれました)。怒りの理論がわかりました。ありがとうございました。

※昨年ノーベル物理学章を受賞された中村教授が一言「アンガー」と気持ちを表現していたことが少し気になっています。長い期間、彼の気持ちはアンガーだったようですね。→怒りは全て破壊的なエネルギーになるわけではなく、正確には怒りの裏にある「悔しさ」をバネに建設的生産的なエネルギーに変換することができます。怒りを原動力にした例になります。

 

*職場以外でも生活の中で活かしていきたい。

 

*生徒に使ってみたい。考えても仕方がないことに怒るのを止めようと思う。

 

*感情のコントロール。クレーム対応。アンガーマネジメントという言葉を知らなかった。怒りの仕組みを理解することによって今後の生活に役に立てたい。自分を知るということが大切だということに気づいた。

 

*これからの教員人生をすぐ怒らないで、落ち着いて生徒に関わっていけると思う。

 

*職場で怒りが出ることはほとんどないので、家庭で活かしていきたい。自分と相手の捉え方で感じ方が変わることがわかりました。生徒向けにも是非話をして欲しいと思います。

 

*生徒と本気で向きあっているとなかなか「まあいいか」となりにくいような気がする。6秒というのは以前からやってみたりしていたので、今後も心がけたい。

 

*アンガーマネジメントという言葉は知りませんでしたが、私は感情的に怒りやすく、特に自分の子どもに対してはそうだったので、怒りをコントロールするために心理学の本や育児書などを読み、最近では自分の感情を感じ感情をコントロールすることができるようになってきました。今後も子どもや生徒に対して怒りではなく、本当は~して欲しいことを伝えていきたいと思います。本日はありがとうございました。

 

*怒ったときは考える。

 

*ストレスなく、楽しく、残りの人生を送っていきたい。人と人との関わりが怒りの元だと思います。相手と自分の価値の幅をいかに広くあわせていくかが解決の本質でしょう。

*今後の自分のコントロールに役立てたいと思いました。普段考えていなかったことを改めて考えることができたので、とても良い機会になりました。

 

*高圧的に話をするのではなく諭す指導を行うため、怒る前に6秒待ってみたい。実践して実感しなければ効果を体感(確認)することができないので。怒らないで指導できる教員になりたいと思います。怒ることと怒らなくてよいことの区別をしっかりおこないたいと思います。

 

*6秒の法則など怒りの感情を理解し、トレーニングしてみたかった。家庭や地域社会で活かしたい。緊張を緩める~深呼吸(吐ききる)は実行していきます。

 

*考えてみると怒る必要のない場面でもよく怒ってしまっていたと感じます。怒るべき時、怒る必要のない時をマネジメントしていきたいと思います。

 

*ムダな怒りを考えないようにしない。

 

*怒りのレベルの調整が必要な職業かと思う。ほどよくコントロールをしながらやっていきたいと思う。

 

*授業中に怒ることが少なくなるようにしたいです。アンガーマネジメントという言葉を初めて知りました。色々と面白い話が聴けて良かったです。今後に活かしていきたいと思います。ありがとうございました。

 

*今までの人生で既に整理されている内容であった。大変参考となった。ありがとうございました。本来人生の中で身につけ考えることと思いますが、人間関係が薄い時代となり、色々と大変だと思いました。

 

*学校生活、日常生活で活かしたいと思います。そんなに怒っているわけではありませんが。以前は「べき」が多く、怒ることが非常に多く、怒る=真剣にと勘違いしている時期もありました。特にここ数年は自分の課題としていました。今回は、怒りのコントロールについて具体的な内容でしたので、とても参考になりました。最近は演技で怒ることもあるのですが、怒り方をもっと考えます。

 

*怒りを感じたとき、まず6秒待ち、その間に裏について考えるようにする。この講演を参考に今後の指導に活かしたいと思います。生徒の指導に役立てたいです。

※6秒待つというのは以前より知っておりましたが、怒りを自分の中でおさめると強いストレスになる自分がいます。この辺をどうコントロールしたらいいのか不明です。→怒りをおさめる=フタをしてしまうことになり、確かにストレスになってしまいます。怒りは二次感情ですので、やはりその裏にある本当の気持ちやして欲しかったことを探っていくことが大切と思います。

*私自身もそうですが、生徒のメンタルコントロール、特に感情が出やすいスポーツ、今日学んだことを活かすためにももっと勉強していこうと思います。この講演をきっかけに、私自身、もっと勉強していきたいと感じました。どうもありがとうございました。



皆様、どうもありがとうございました。

アンガーマネジメントを日常にお役立て頂けましたら幸いでございます。



ナガナワ フミコ