相談支援のワークショップ2本立て

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ナガナワ フミコです

ブログにお寄り下さり、ありがとうございます

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今日はDV支援に関するワークショップ2本立てでした。

全国から様々な世代の方々が集まり、事例をもとにどのような支援が可能か模擬相談のロールプレイをしたりしました。

 

やはりその中で、自分にとって苦手な相談パターンが見えてきます…

(まだまだ確固たる引き出しの少なさを実感)

 

そもそも心理カウンセリングに来られる方は、少なくともこのままではいけない…
と自らの意思で足を運ばれることがほとんどなのですが、

 

被害者側がDV被害だと気づいていなかったり、
アルコール依存や介護にモラハラなど身体的暴力以外が複合的に絡み合っていると、

女性側がケア役割を一手に担っていることが多いので、DVが力による支配だということになかなか気づかなかったりします。


また本人自身が力を奪われていたりするため、本人が選べなかったりどうしたいか道筋が見えないケースが苦手なのだと改めて感じています。

(明らかに母子への身体生命への侵害がある場合は即動けますが、被害認識が無い場合はまず相談の時間だけでも物理的心理的安全安心を感じてもらうことから進めてしまいがち……相談と心理カウンセリングは全く別物ですが、7~8分の模擬が終わってから、相談支援として具体的に何ができたのだろうか……と久しぶりに悩んでしまいました)

 

法律も制度も変わってきていたり、相談窓口も都道府県市町村では違っていたり今は様々です。

 

平成15(2003)年に非常勤講師をしていたときのこと…

ある本を作る際に家族関係の法律について寄稿することになり、北海道内の虐待相談窓口、女性相談窓口、シェルターの電話連絡先の表を作成する際に片っ端から電話をかけ、電話番号と相談時間が合っているか確認したことがありました(電話するだけでもとても緊張したのを覚えています)。

 

その頃から比べると全国レベルでネットワークが拡がってきていて喜ばしいと思う反面、DV被害者は特に孤立させられやすいこともありせっかく勇気を出して電話をかけても次に繋がらなかったり変化に繋がらない時間だったりすると悲しく感じたり虚しく感じるだろうな……と。

 

そう思うからこそ、たとえ模擬でも相手をコントロールすること無く次に適確にスムーズに繋げられないことへのもどかしさを感じてしまったのかもしれません。

 

今年6月に困難な問題を抱える女性への支援に関する法律(通称、女性支援法)が成立し、2年後の2024年4月1日から施行されます。

この問題に関わって20年程経ちますが、その頃に感じた違和感がようやく線や面になりつつあります。コロナ禍だからこそ、今は底力をつけるとき。

 

持っている畑を今一度しっかり耕しながら、いつでも使える準備を…と思います。