中高生のデートDV事情~養護教諭が語る現状と課題:シンポジウム

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ナガナワ フミコです

ブログにお寄り下さり、ありがとうございます

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9月11日、12日の2日間、アウェアのデートDV防止教育ファシリテーター向けのフォローアップ研修が開催され、全国各地から100名を超える方々が参加されました。


今年度は北海道のファシリテーターが企画運営を担当することになり、現場の声が聞きたいという内部からのリクエストもあって、北海道・関東(千葉)・関西(大阪)の現場の養護教諭をお迎えしてシンポジウムを企画させて頂きました。

北海道新得高等支援学校養護教諭 駒井先生

千葉県柏市内の中学校養護教諭 馬場先生

(菊池先生、佐藤先生、グループSEC木野さん)

大阪私立の高等学校養護教諭 若杉先生

にご協力をいただいて、持ち時間80分、展開を考え、三部構成という形で工夫してみました。

第一部は3名の養護教諭からの報告、

デートDV~中高生の今』

 ~養護教諭による報告~
①高校のデートDV事情と考察

 北海道新得高等支援学校 養護教諭:駒井先生

②なぜ中学生にデートDV防止プログラムを行う必要があるのか
    ~どんな成果が得られたか~

 千葉県柏市内中学校 養護教諭:馬場先生

(3学校+グループSECによる共同報告)

③中高生のデートDV事情
~私立中高の保健室から~

 大阪私立高等学校 養護教諭 若杉先生

 

第二部は養護教諭によるシンポジウム

『教育現場における

 ジェンダーバイアス意識』

 

第三部は、シンポジストと参加者との相互交流

『学校現場における

 デートDVの課題とその先』

 

私は司会進行を務めさせて頂きました。

 

以前より、点から線、線から面のサポートということを重視している私としては、デートDVの加害生徒(中高生の子ども達)に対応している相談窓口について情報が乏しく、現場の先生方はなかなか次につなげていけないということが浮き彫りとなったことや、DV・デートDVの構図としてジェンダーバイアスや力と支配という関係性など問題となる中、大人自身が学び落とせていないことがあるなど、課題が見えてきました。

 

私自身がデートDVのケースに関わったのが2002年…世にデートDVの本が出たのが2003年、アウェアのデートDV防止教育のファシリテータになったのが2006年…この当時は北海道で2名でした(確か医大の先生と私の2人でした…)。気がつけばこの活動も丸20年になりました。

あの時、被害に遭った女子学生の相談に乗ることがなかったら、彼女さんに手を挙げていた男子学生に講義で出会ってなかったら…そして会ったこともなかったアウェアの山口のり子さんに直接ご連絡をしていなければ、きっと今の私はいなかったと思います。

 

2006年にHBCの番組で取材を受け、学生向けの「デートDV」の講義の様子を報道されたあと、「デート」という名称がつくのでいかがわしいと偏見を持たれる視聴者もいたと聞きました。20年経って「デートDV」という言葉が知られるようになり、子ども達にもミニパンフレットが配付されたり、SDGs:ジェンダー平等や 文部科学省の生命の安全教育によって、予防教育がしやすくなってきたこともあります。ただ社会が変わっていくのは、これからなのだと思います。

今回、中学と高校、公立と私立、地域的にも北海道・関東・関西ということでバランス的に講師にも恵まれた他、帯広に来て最初のお仕事(2009年の帯広市デートDV講座)で出会った駒井先生とご一緒できたこと、現役の大学生である白井さんがサポートをして下さったこと、東京オリンピックに負けないくらい熱い数ヶ月を過ごさせて頂きくことができました。

コロナ禍で先生方も業務が大変な中だったと思うのですが、6月からオンラインで打ち合わせを重ね、有意義かつ貴重な情報交換をしながら当日を迎え、本当に充実した80分でした。

この場をお借りして御礼申し上げます。

 

デートDV防止プログラム実施者向けワークブック : 相手を尊重する関係をつくるために 山口 のり子(著) - 梨の木舎

↑2003年10月出版のデートDVのワークブック。

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cocoは、心・人のつながり、

kalaは、ゆるし・争いの停戦という意味があります

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