心の鬼と自損損他

鬼の形相

 

ツノが生える

 

怒りはよく鬼に喩えられます。

 

鬼の色というと、赤鬼、青鬼が有名ですが、

 

五色あると言われています。

 

①赤鬼

 

②青鬼

③黄(白)鬼

④緑鬼

⑤黒鬼

 

これには意味があって、

 

仏教の「五蓋(ごがい)」

 

に由来しているのだとか。

 

「五蓋」とは、

 

仏教の瞑想修行を邪魔する5つの煩悩の総称

 

①「貪欲(とんよく)」欲望や渇望

②「瞋恚(しんに)」憎しみや怒り、悪意

③「掉挙悪作(じょうこおさ)」執着や後悔

④「惛沈睡眠(こんちんすいみん)」不健康

「疑(ぎ)」疑いや愚痴

 

を表すそうで、

それぞれが色の違う鬼と結びついています。

 

 

 

特に怒りは

「瞋恚(しんに)」青鬼

なのだそう。

 

心の狭さ・貧しさ

を表しているとも言われています。

 

自分の思い通りにならないことへの憤り

好ましくない人間に対しての妬みや憎しみの心

でもあります。

瞋恚は「自損損他」であり、周りを不幸にさせ(損他)、自らも不幸にする(自損)とも。

ムダに

「瞋恚の炎(しんにのほむら

を燃やして、自損損他になる前に

まずは、自分の中にある心の鬼を認めることから。

「自分に在る」ことは〝自在〟である(=コントロールできる)はず。

コロナで思い通りにならな今だからこそ、自分の心の鬼に喰われることなく、立ち向かっていきたいものですね。

 


ナガナワ フミコ