情緒学級にてアンガーマネジメント2回目(2017年)

【傷ついた子どもの気持ち】

 

今日は小学校の情緒学級にて9名の子ども達に

アンガーマネジメントキッズ講座の2回目をしました。

 

アンガーマネジメントはノンクリニカルですが、

私は応用心理士としても関わらせて頂いています。

 

1回目から3ヶ月経ちましたが、

 

子ども達は、

アンガーマネジメントという言葉、

おこるときの3つのルール、

やったことなどを覚えていてくれました。

 

今日はみんなでワーク(怒りを絵にするワーク)をしているとき、

 

ある男の子が

前回やったおこりんぼオクトパスのページを開きながらそばに来て

自分の気持ちを正直に語ってくれました。

 

イライラする、ずっとイライラすると。

 

そっか。

イライラは大切なサインだよ。

 

前にお話したように、

イライラには本当の気持ちが隠れてたよね?

 

どんなことがイライラして、

どんな別の気持ちがあったかな?

と言ったら…

 

イヤな気持ち、不満だと。

(他の気持ちにはピンとこない様子)

 

どんなことがイヤ?と聞くと、

 

学校も勉強もイヤだと。

 

そっか…

 

何気なく小さい頃は?と聞いてみると

 

記憶がないと。

 

3、4歳の頃は?と聞いたら

 

…3、4歳の頃は良かったと。

 

学校に来るようになってイヤになったと。

 

何かあったのかな?と聞いたら

 

…イジメられたから…と。

 

それは辛いよね、それはイヤだよね。

 

学校=イヤ、イライラする

だから家に帰って寝る、

という構図ができてしまったようなのです。

傷ついた彼なりの精一杯の防御。

まだ10歳なのに。

 

とても純粋で敏感で素直すぎる子ども達。

だからこそ、生きにくいだろうなとも思います。

 

彼は1回目の時は、

ワークの途中で机に伏せたりしていましたが(彼なりの安心ポーズ)、

今日は私のところまで来て話してくれたのが驚きでした。

 

人が人に当たらないためにも

自分自身が怒りにまみれないためにも

アンガーマネジメントを一緒に学んで

役立ててもらえたらなと思います。

 

スッキリした!

給食食べていって!

バス学習一緒に行こう!

 

みんなが声をかけてくれました😊

 

立ち歩いて積極的にワークに参加していないように見えていた別の男の子に、

 

また来て!と。

 

?????

 

(彼は目を合わさずに言うので)

 

思わず、

 

来ていいの?

 

と聞き返したら

 

また来て!

 

と。

 

先生も目を丸くして、

顔を見合わせてしまいました。

 

そして、彼は休み時間に作ったものをくれたり、

クイズを出してくれました。

彼なりに耳で聴いて参加してくれていたようです。

 

終わった後は子ども達と

話をしたり、

手を繋いで来る子も。

 

アンガーマネジメントは万能ではないけれども

ナガナワフミコ

あの子達を護る味方になってくれたらいいなと切に願っています。