数字でみるパワハラ事情 2013

パワハラも虐待もDVも同じ構図…
「力と支配」の関係性。
上から下へと向かっていきます。

怒りも同様です。

心理カウンセリングという仕事もさせて頂いておりますと、
パワハラの御相談も少なくありません。

(だいたいは、精神的に参ってしまい休職中か、
退職されてからも精神的にダメージを受け続けていらっしゃる方の

カウンセリングが多いのです。)

 

1人のパワハラ上司が複数の部下をダメにします。

1人のパワハラ先輩がいれば、これから育つであろう後輩達を退社に追い込みます。

 

きっと、そのパワハラ上司・パワハラ先輩が、しっかりと意識改革ができない限り、
職場での被害者は後を絶たないでしょう。



厚生労働省が出している「数字でみるパワハラ事情」を御紹介いたします。

 

道府県労働局等に設置されている「総合労働相談コーナー」に寄せられる
「いじめ・嫌がらせ」に関する相談が年々増加しているそうです。

 

平成24年度では,「いじめ・嫌がらせ」が相談のトップとなっていることは以前も紹介させて頂きました。

(こちら)

 

わかりやすい統計グラフが厚生労働省から出されていますので、掲載いたします。


北海道 de アンガーマネジメント

生活をしていくためには働かないといけません。

働く場所において、ひどい嫌がらせ、いじめ、暴行やトラブルに巻き込まれてしまうと、
精神障害を引き起こし、仕事を辞めざるを得ないということにもなりかねません。

 

労災補償を受けられれば、まだいい方かも知れませんが、
ほとんど泣き寝入りなのではないでしょうか…

 

対人関係による件数は年々増加しているそうです。

 

さらに、過去3年間、パワーハラスメントを受けたことがあると回答した者は
回答者全体の25.3%
にも及びます。

 

また、パワーハラスメントを見たり、相談を受けたことがあると回答した者は回答者全体の28.2%

 

パワーハラスメントをしたと感じたり、したと指摘されたことがあると回答した者は7.3%いるそうです。

 


北海道 de アンガーマネジメント

過去3年間に受けたパワーハラスメントの内容としては、「精神的な攻撃」が際立って多いのだとか。

 


北海道 de アンガーマネジメント

そして、当事者の関係性をみると…

 

「上司から部下へ」、「先輩から後輩へ」、「正社員から正社員以外へ」というように、
立場が上の者から下の者への行為
が大半を占めています。

 

それはそうです!

虐待もDVもいじめも、セクハラもパワハラも、強い者から弱い者へと向けられているのが特徴。

 

「力と支配」「上下」「主従」の関係。

 

怒りも強い者から弱い者へと向かいます。

 

北海道 de アンガーマネジメント

 

生きていくための基盤となる家庭や仕事(職場)。

身近な人間関係を築くところでもあります。

感情的に傷つけあって、生きることが辛くなっていくことを、人は誰も望んでいないはずです。

 

自分の怒りと向き合い、マネジメントできるようになると、
精神衛生上もよくなるどころか、経済においても生産性が上がることも間違いないと思っています。

 

感情的になって一人一人を潰していくのではなく、

一人一人が活かされる世の中を創っていきたいものですね!

出典元)http://www.no-pawahara.mhlw.go.jp/statistics/state

 

ナガナワ フミコ