アンガーマネジメントとして、レッドフォード・ウィリアムズの12ステップというのが紹介されている記事を見つけました。
レッドフォード・ウィリアムズ氏の本は、日本でも「怒りのセルフコントロール」という題で出版(創元社)されています
その中のステップ1として、 「Hostility Log」(訳すと、敵対性ログですが…)が紹介されています
私が所属させて頂いております(社)日本アンガーマネジメント協会では、「アンガーログ」という“怒りの日記(イラッとメモ)”を書いて頂きます
こちらで紹介されている、「敵対性ログ」は、かなりシンプルで、毎日つける感じになっています。
フリーダウンロードできるワークシートです(もちろん、英語ですが…)
http://www.mindtools.com/pages/article/worksheets/HostilityLogDownload.htm
ワークシートをダウンロードして、それを使用していきます。
極めてシンプルな表
ざっと、月曜日から日曜日まで、
何に怒ったか?
どう反応してしまったか?
それは、もっもなことだったのか?
を とにかく書き出していきます。
あなたの怒りを引き起こしているのは何か?
さらには、怒りの頻度はどのくらいなのか?
怒りについて、その怒りの引き金となっていることをモニタリングしてみることをオススメします
敵対性レベルが高い人は、全体の20%ほど。
逆に、敵対性レベルがかなり低い人も、全体の20%ほど。
残りの人は、その間にいるそうです。
そういえば、レッドフォード・ウィリアムズの怒りのセルフコントロールの序文に、こんなことが書いてありました(レッドフォード氏は、敵対性が健康に危害を及ぼす ということについて研究しています。敵対性が、血圧の上昇、心臓発作、心臓疾患、免疫力の低下などと結びついているということです)。
日本人はアメリカ人に比べて、皮肉や怒りの点数が高い(攻撃性は低い)と。
そして、このようなパターンは、うつ状態や軽蔑などの態度が強まりやすくなる…と。
怒りを思いっきり出す人は、わかりやすいのですが、怒りを表に現さなくても、敵対的な思考、感情を抱えている人は沢山いらっしゃいます。
それが、心身に支障を来していきます。
昨日、平成24年度の労働相談のトップは「いじめ・嫌がらせ」という記事をアップしましたが、いじめられたり嫌がらせをされて嬉しく思う人はいないでしょう…
不当な扱いを受けて、怒りを内側にため込んでいる人も多いことと思います。
怒りは連鎖していきます。
いずれにしても、書き出してみること、振り返ってみることで、何があなたを怒らせているのか?を知ることができますし、効果的に戦略を練ることができます。
怒りに向き合うためには、「行動」が伴う ということです。
誰かがあなたの怒り方を変えてくれるわけではありません。
黙っていたり、何もしないでいては、アンガーマネジメントはできない のです。
ある意味、ダイエットや筋トレと一緒ですね
目標を持って、今の自分を変えるために、様々な方法を試す中で、自分に合う最適なマネジメント方法が見つかったり、長期的に体質改善を試みることが可能です♪
アンガーマネジメントがお役に立つことを願っています。
ナガナワフミコ