私達は、「怒り」について学んできたことがほとんど無いと言っても過言ではありません。
怒りについての誤った認識も多いはずです。
アメリカのHelpguide.orgというサイトに書いてあった「怒りの迷信」の記事を見つけましたので、御紹介したいと思います。
前置きとしまして、いつもながら、ざっくりとした訳での御紹介になりますこと、予め御了承下さいませ
怒りの迷信その1
「怒りは抑えちゃダメ!感情は溢れてしまうのは当然だから、仕方がない!」
本当でしょうか?
→ 怒りを抑えて気持ちを無視することは、不健康なことです。でも怒りは、積極的に外に出さなければならないものでもありません。逆に激しい怒りや感情の爆発は、怒りの問題を強くするだけです。
怒りの迷信その2
「怒り・攻撃性・脅迫という手段は、一目置かれるし、欲求を満たすのには良い方法だ!」
本当でしょうか?
→ 本当の意味での力(パワー)は、他を虐めることからは生まれません。あなたのことを怖がっているだけなのです。あなた自身が自分をコントロールできなかったり、話し合いができなければ、誰も尊敬はしてくれないでしょう。あなたが誠実に情報交換をする姿勢を見せれば、相手はあなたの話を聞いてくれ、ニーズにも応えてくれるはずです。
怒りの迷信その3
「もう、どうすることもできない…怒りは、コントロールできるものではない!」
本当でしょうか?
→ 状況など、コントロールできないこともありますが、どのように怒りを表現するかについては、コントロールすることができます。暴言を吐いたり、暴力や虐待ではない形で、怒りを表すことができます。たとえ、誰かがあなたの怒りのスイッチを押しているように思えても、その反応については、あなた自身が選択できる(選択している)のです。
怒りの迷信その4
「アンガーマネジメントは、“怒りを抑える”ために学ぶものだ!」
本当でしょうか?
→ アンガーマネジメントは、“怒らなくなる=怒りの感情を無くする”ことではありません。怒りは極普通の感情ですし、懸命に抑えようとしても怒りは出てしまいます。アンガーマネジメントというのは、自分自身の根底にある感情と欲求に気づき、管理し、より健康的な方法に変えていく方法なのです。“怒りを抑える”のではなく、むしろ、ゴールは建設的な方向に怒りを表すことなのです。
怒りはとてもパワフルです。
怒りは自然な感情でもあります。
怒りについて、誤った学びがあれば、学びなおし、怒りを建設的な方向に向けていけるようになると良いですね!
そのためには、まず、見本になる大人自身が「怒り」についての学び直しが必要かもしれません。
ナガナワ フミコ