アサーション(アサーティブネス)について

アサーションという言葉を御存知ですか?

アサーション(assertion)」はコミュニケーションスキルの1つです。

私達はコミュニケーションによってお互いを理解し合うことができます。

表現を通して自己理解を深めたり、他者理解をすることができます 
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アサーションの発祥の地はアメリカであるといわれています。
ウォルピ(Wolpe)によって心理療法の一つである行動療法の技法として誕生しました。
当初は自己主張が苦手な人や対人関係に問題を抱えている人などに対して、
主張的行動のトレーニングという形で実施されてきました。


歴史的にはその後、1960年代に入り公民権運動が高まってくると、
人間が生まれながらに持つ権利としてアサーション権(自己主張する権利)が注目されるようになりました。


1970年代には、さらに多くの人に知られるようになり、女性解放運動と共に、
人権回復や他者尊重の言動学習の方法としてアサーションは一般化されました。


1980年代になると、アメリカで理論を学んだ平木典子氏が日本に紹介。
日本の風土にあった方法で実践が行われてきました。


現在では、行動療法や論理療法の考え方を統合して、
人間関係や面接、組織開発等の中で、対人関係におけるスキルトレーニング法の一つとして
幅広く活用されています。


しかし、まだまだ日本には定着していない感じがしています。

アサーション(assertion)は、和訳をすると「主張」・「断言」という意味です。
でも、日本語にすると少し強い表現というイメージを与えてしまい、本来の意味にそぐわなくなってしまいます。

そこで、アサーションを和訳しないで「アサーション」とそのままで使ったり、
アサーティブやアサーティブネス(自己表現すること)という状態名詞で使ったり、
「(さわやかな)自己表現」、「(素直な)自己表現」と呼ばれたりしているのです。


アサーティブであることは、決して自分の主張を押し通すことではありません。
また、アサーションは相手をコントロールするコミュニケーションツールでもありません。


自分の素直な気持ちや意見を大切にしつつ、相手も尊重しながら自分を表現していくということ
なのです。

アサーティブ・トレーニングを学ぶ上で
アサーションの理論、
② 自己信頼・自己尊重とアサーション
③ 他者尊重とアサーション
④ 言語レベルのアサーション
⑤ 非言語レベルのアサーション
 の5領域は欠かせません。

「自己尊重」と「他者尊重」という要素を持つからこそ、
アサーションを理解して実践できるようになるためには、
自由に自己表現ができる場でまずは試してみることをオススメします。


そして、それを日常に活かしてみることが「無理のない人間関係を築く」上では、大切なのかもしれません。


自分の今の気持ちを言葉にのせて伝えていくこと…
そのためには、今の自分の素直な気持ちに気づくことが不可欠です



アサーティブ・トレーナーとして、
多くの方に素直に自己表現ができる場を提供していきたいと思っております。

ナガナワ フミコ